The Art Market 2022: A Conversation

アート・バーゼルとUBSは、2022年の『グローバル・アート・マーケット・レポート』の刊行にあたり、2022年調査の主な結果と昨年のアート市場動向について、専門家によるパネルディスカッションを実施しました。

Speakers

メラニー・ジェリス

アート・コラムニスト

クレア・マキャンドルー

アーツ・エコノミクス創立者

マーク・スピーグラー

アート・バーゼルグローバル・ディレクター

ポール・ドノバン

UBSグローバル・ウェルス・マネジメント チーフ・エコノミスト

グローバル・アート・マーケット・レポート 2022 ー 主な調査結果

2021年のグローバルな美術品市場の規模は推定651億ドルに達し、2020年と比べて約29%増加しました。その中で米国は市場規模世界最大を維持し、世界のアート作品の流通の43%を占めました。一方、これまで市場規模で世界第2位であった英国は中国に抜かれ、第3位に後退しました。

世界のアート作品に関心のある富裕層の収集家は作品の購入を増やしており、支出額を拡大させています。

収集家の購入額が増加し、平均支出額は2倍以上に伸びたことがUBS Investor Watchとアーツ・エコノミクス社の調査から明らかになっています。

美術品とは別に、イーサリアムにおけるアート関連NFTの取扱高の合計は26億ドルと100倍以上増加し、4分の3の富裕層収集家がアート関連NFTを購入しました。また、富裕層収集家の間では寄付活動への関心が高まり、今後12ヵ月間に美術館に作品を寄付する考えを持つ収集家が大きく増加しました。