マンスリーレター2月号 スパークルとバブル

本レターでは、現在の市場に見られるバブルの可能性について我々がこれまで受けてきた主な質問にお答えする。安い資金調達コスト、投資のしやすさ、投機への意欲、そして技術的または政治的な「火花(スパーク)」といった市場環境が、バブルに結びつきやすい。今日は、こうした条件が存在している。だが投資家は感情をコントロールし、分散投資を行い、慎重に状況を監視する姿勢を維持すれば、資産を守り育てることができるだろう。

2021年 1月 14日

私の髪にはやや白髪が交じっているが、世の中には親しみを込めてこれをス パークル(銀髪)と呼んでくれる人もいるのは嬉しいものだ。もし読者の中にもス パークルがある方がいれば、恐らく市場バブルを何回か経験したことがあるだ ろう。スパークルになるような経験から私が学んだのは、安い資金調達コスト、 投資のしやすさ、投機への意欲、そして技術的または政治的な「火花(スパー ク)」といった市場環境が、バブルに結びつきやすいということだ。今日は、こう した条件が存在している。

債券価格があまりにも上昇し、グローバル債券全体のおよそ4分の1はマイナ ス利回りで取引されている。某米電気自動車(EV)メーカーの時価総額は今 や、欧州、日本、米国に上場している主要自動車メーカーの合計よりも大き い。米国の新規株式公開(IPO)市場は20年以上ぶりの活況を呈しており、公 開初日のパフォーマンスは平均で40%に達するほどだ。特別買収目的会社 (SPAC)は、新規上場企業への投資家の需要を利用し、2020年には700億米ド ル以上を調達した。これは過去10年間の合計金額よりも大きい。また、ビットコ インの価格はわずか3カ月で4倍近くに上昇した。

昨年、我々は超低金利と政府の景気刺激策により、投資家は「株式に代わる 投資対象はない」という考え方を受け入れざるを得なくなるだろうと指摘した。 この考えは今や広く受け入れられるようになり、個別銘柄では投機的なバブル が発生している。しかし、すでに金融政策が緩和的になっているところに新た な財政刺激策が加わると、株式市場全体は債券よりもなお魅力的に見える。し たがって、我々はリスクオンのスタンスを維持する。

とはいえ、推奨銘柄については、2020年の勝ち組(とりわけ米国の超大型株) からバリュエーションの相対的に低い新興国株式へと重点を移す。さらに、ここ まで高パフォーマンスを上げてきた英国株式への推奨を中立に戻す。債券で は、低金利の継続を背景に米ドル建て新興国国債を、また米国以外の投資家 向けには、アジアのハイイールド債をそれぞれ推奨する。長期グロース株(成 長株)については、引き続き5G(第5世代通信)、フィンテック、グリーンテック、ヘ ルステックへの分散投資とプライベート市場への分散投資が、優れた投資機 会を提供すると判断する。

相場が永久に上昇し続けることはないことから、数カ月後には金融政策の反 転、株式のバリュエーションの上昇、パンデミック後の景気回復の遅れ、といっ たリスクに十分注意を払う必要が出てくる。

本レターのここからのセクションでは、現在の市場に見られるバブルの可能性 について我々がこれまで受けてきた主な質問にお答えする。わずか1年前は、 市場が暴落しようとする直前で、投資家は今日とは異なる課題に直面していた ように思われる。だが投資家は感情をコントロールし、分散投資を行い、慎重 に状況を監視する姿勢を維持すれば、資産を守り育てることができるだろう。

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