ESGテーマ型株式投資とは
  • ESGテーマのアプローチでは、環境・社会・ガバナンス(ESG)要素に関連した特定のテーマの恩恵を受けると考えられる銘柄に投資する。
  • ESGテーマ銘柄は、伝統的なインデックス指向型投資を上回るリターンの機会を提供し、サテライトのポートフォリオに適している。ESG投資は長期的な視点で考える必要がある。
  • ESGテーマ戦略はアクティブ戦略およびパッシブ戦略で可能であり、複数のテーマにわたる分散投資によって、伝統的なベンチマークと比べて、ボラティリティ(変動率)を大幅に縮小させることができる。

我々の見解

サステナブル投資は、幅広い資産クラスに適用できる。ポートフォリオのリスク/リターン特性は伝統的なアプローチと同様に競争力を維持しつつ、環境や社会にプラスの効果をもたらし、投資家のポートフォリオにそれぞれのパフォーマンス目標及び価値観の両方を反映させることを可能にする。

ESGテーマに関連した銘柄に投資するアプローチでは、世界的な社会構造のトレンド(人口増加、高齢化、都市化)がさらに強まり長期化するなか、明白な特定の環境、社会、またはガバナンス(ESG)要素に的を絞った投資戦略を特定する。そして、どの業界や企業が最も恩恵を受ける立場にあるのかを選定し、それらを考慮に入れたポートフォリオを構築する。ESG要素の例として、水管理や気候変動、教育や医療へのアクセス、ジェンダー多様性が挙げられる。

投資家はESGテーマ銘柄への投資を利用して、個人的に重視する問題に資本を振り向けつつ、国連の持続可能な開発目標(SDG)によって浮き彫りにされる社会・環境問題の解決に貢献することができる。我々は株式テーマ投資はインパクト投資としての要件を満たしていないと見ている。

テーマ戦略は、構造的な長期トレンドに注目するため、長期的にアウトパフォームが見込まれている。複数のテーマを採用するアプローチをコアとしてグローバル銘柄で構成し、個別テーマ戦略は多様化したコアを補完するサテライト投資として用いることができる。


表1:国連の持続可能な開発目標(SDGs)に対応した投資機会

サステナビリティの視点に立ったCIOの長期テーマ


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