日本の消費者のESG 意識について第一回調査を実施

UBS Evidence Lab は日本において初めてJapan ESG Consumer PulseCheckを全国1,000 名対象に実施した。調査結果からは、想定以上に、日本の消費者はいわゆる「コンシャス消費」といった環境や社会性に配慮した消費への意識が高いことがわかった。特に、未来の消費を担う「Z 世代」といわれる若年層はデジタルネイティブでSNS での結び付きが強く、環境や社会性の付加価値に対する意識も際立って高い。消費関連企業にとって、ESG の向上は投資家による評価に留まらず消費者支持そのものを長期的に高める可能性があり、重要性が増すとUBS では考える。

過半が「環境・社会的責任に配慮した商品により高い価格を支払う」と回答

こうした消費意識調査は国内ではまだ限定的であり、特に今回の調査ではCOVID を経てESG やSDGs の意識向上を確認したほか、「環境に配慮した商品」や「社会的責任を果たしている店舗/企業」に対して多くの消費者、特にZ 世代がプレミアム(より高い価格)を支払うとの結果が得られたことは注目に値しよう。価格プレミアムは平均+8%、若年層で+12%超。低価格志向の根強い日本において環境や社会性の付加価値がこれほどまで評価されているとはサプライズ。消費関連企業はESG向上に取組んで発信すれば、価格を上げる余地を得られる可能性がある。


Explore other articles you may find interesting