[参考訳文(要旨)]2016年 UBS第1四半期決算

東京2016年 05月 03日 11:15Media Japan

UBS、第1四半期の調整後税引前利益は14億スイス・フラン

UBS グループAGの株主帰属純利益は7億700万スイス・フラン、 希薄化後1株当たり利益は0.18スイス・フラン
バーゼル3完全適用ベースの普通株Tier 1比率は14.0%; 完全適用ベースのスイスSRBレバレッジ比率は5.4%
UBSは、がん治療の新薬研究開発に向けたオンコロジー・インパクト・ファンドで、過去最高となる4億7,100万米ドルを調達

チューリヒ/バーゼル、2016年5月3日– 2016年第1四半期は経済と地政学的要因の不確実性が高まり、世界の市場が不安定になったことから、顧客の間でリスク回避姿勢が強まりました。この結果、金融業界の取引量は第1四半期としては異常なまでの低水準となり、特にUBSにとっては、絶好調であった2015年第1四半期と比較して低位なものとなりました。こうした困難な環境にもかかわらず、すべての部門と地域からの貢献により、グループの調整後1税引前利益は13億6,600万スイス・フランに達しました。UBSグループAG株主帰属純利益は7億700万スイス・フラン、希薄化後1株当たり利益は0.18スイス・フランでした。グループの年率換算調整後1 有形自己資本利益率は8.5%でした。UBSのウェルス・マネジメント事業全体の新規純資金は堅調で、2008年以降で最高の290億スイス・フランを計上しました。持続可能な収益性を維持することに注力しつつ、こうした新規純資金の流入を達成することができました。パーソナル&コーポレート・バンキングでは、パーソナル・バンキングで純新規取引量が5.0%近く増加し、国内の純新規顧客数も第1四半期としては過去最高を記録しました。

UBSは強固な資本基盤を維持し、バーゼル3完全適用ベースの普通株Tier1比率は14.0%、完全適用ベースのスイスSRBレバレッジ比率は5.4%でした。3月には、今年業界初となる14億スイス・フランのAT1コンティンジェント・キャピタルと13億スイス・フランのTLAC(純損失吸収能力)適格債を発行しました。UBSは、スイスのシステム上関連性の高い銀行に課された新たな資本要件の達成に向けて着実に進んでいます。

2016年3月時点で、2013年通年と比べたグループの費用削減は総額12億スイス・フランにのぼり、2017年末までに純費用を21億スイス・フラン削減する目標を達成する見通しです。さらに、UBSは現在の厳しい収益環境下において、引き続き費用軽減に責任ある対策を講じていきます。

先に発表した通り、UBSの取締役会は2015年暦年について、1株当たり0.60スイス・フランの普通配当のほか、1株当たり0.25スイス・フランの特別配当を株主に支払うことを提案しました。UBSの年次株主総会は5月10日に開催されます。