ElectionWatch 2018年米中間選挙を検証する

2018年米中間選挙結果による影響の範囲は、2016年に有権者(および投資家)が「分岐点」となる決断を下した時よりも限定的ではあるものの、中間選挙は依然として重要である。我々は選挙結果を4つのシナリオに区分し、政策や投資への影響を検討する。

04 9 2018

選挙シナリオと政策・市場への影響

米国中間選挙は重要か?

米国市場と経済は、共和党政権発足以来概ね繁栄を謳歌してきた。広範な規制 緩和のほか、政府支出の増加を伴う抜本的な税制改革と一体になった財政刺 激策などによって、オバマ前大統領の下で約10年前に始まった景気拡大局面は、トランプ政権に変わっても続き、加速しさえある。失業率は過去最低水準に達し、インフレ率は上昇しているが、引き続き抑制されており、企業収益が過去最高を 記録する中、米国の株式市場は最高値を更新している。

当然のことながら、経済は米国政治よりも 多くの重要な要因によって牽引される。我々 は2018年米国議会中間選挙の影響を検討 するに当たって、この点に留意する必要がある。よって、政権政党と市場のパフォーマンスの間 に顕著な相関関係はない。

また、政策変更に対する市場の反応が予想 と異なる場合も少なくない。例えば、2016年 の大統領選中に、多くのアナリスト(我々も含 めて)はトランプ政権が導入する政策を概ね 正確に予想したが、輸入関税など市場がマイ ナスの反応をみせると予想される側面を重視 しすぎた。これらの政策は今のところ市場に 大きな悪影響を及ぼしてはいない。

政治的な失望が投資に対する悲観的な見方や 恐怖に変わる場合は特に、政治的なバイアス が投資家の慎重な投資判断を大きく妨げうる ことがリサーチによって示されている。我々は 政治的な予想または信念のみに基づいて大き な投資判断を下さないよう勧める。

以上を念頭に置き、今回の選挙が政策立案、経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)、そして金融市場にどのような影響を及ぼす 可能性があるのか評価する必要がある。



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