日本株式 自民党総裁選:「ポスト安倍時代」の幕開け?

9月20日に投開票される自由民主党の総裁選挙は、現職の安倍晋三総裁と元閣僚の石破茂氏の一騎打ちとなりそうだ。我々は安倍氏の当選確率を95%と予想し、再選はほぼ確実とみている。しかし、だからといって海外投資家が日本の株式市場に必ずしも戻ってくるとは限らない。我々は、安倍氏が圧勝するには610票以上が必要だと考える。

05 9 2018
  • 9月20日に投開票される自由民主党の総裁選挙は、現職の安倍晋三総裁と元閣僚の石破茂氏の一騎打ちとなりそうだ。
  • 我々は安倍氏の当選確率を95%と予想し、再選はほぼ確実とみている。しかし、だからといって海外投資家が日本の株式市場に必ずしも戻ってくるとは限らない。我々は、安倍氏が圧勝するには610票以上が必要だと考える。
  • これまでの総裁選の結果を踏まえると、石破氏にとって総得票数の3分の1である270票が重要な意味を持つ数字になりそうだ。270票以上を確保すると、党内における影響力が強まり、次の総理総裁に就任する確率も高まるからだ。

我々の見解

自民党総裁選の立候補者は9月7日に正式に告示される。今回は、現職の安倍晋三総裁と元閣僚の石破茂氏の一騎打ちとなりそうだ。メディアによると、投開票は9月20日の予定である。 

第3の候補と目されていた野田聖子氏が不出馬を表明したため、今回は第2回(決戦)投票が行われず、自民党国会議員票405票と同数の地方票の計810票による得票数で決定する。大半の自民党議員は安倍氏を支持すると思われ、安倍氏が当選する確率は95%と我々はみている。 

しかし、安倍氏の勝利は必ずしも日本の株式市場と日本円に恩恵をもたらすとは限らないと我々は考えている。というのも自民党の党則により、安倍氏は次回の2021年には総裁選に立候補できないからだ。自民党国会議員が石破氏を安倍氏の次のリーダーとみるかどうかは、今回の総裁選の得票数が鍵を握るだろう。石破氏が自民党内でどれだけの影響力を保持できるかこれで決まるはずだからだ。過去17回の総裁選のうち7回では、得票数が2位の候補者がその次の自民党総裁、そして総理大臣になっている。したがって、今回の選挙は「ポスト安倍時代」の幕開けになると思われる。

最近の総裁選の結果を踏まえると、石破氏にとっては総得票数の3分の1である270票が重要な意味をもつ。3分の1の得票数を確保できれば、党内における影響力が強まり、次の総理・総裁就任の確率も高まるだろう。その一方で、もし石破氏の得票数が200票(総得票数のおよそ4分の1)を割るようなことになると、石破氏の政治力は弱まり、次期総理総裁の目はしぼむというのが我々の見解だ。




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