日本でもサステナブル投資が本格化へ GPIFのESG投資は当初計画を上回る拡大スピード

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の環境・社会・ガバナンス(ESG)投資額は、ESG 指数連動の運用を開始後8 カ月で1 兆5,000 億円を突破した。これは当初想定されていた計画の年間1兆円を上回る金額であり、ESG 投資に対するGPIF の積極的な姿勢を確認するものだと我々は考える。

16 8 2018
  • 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の環境・社会・ガバナンス(ESG)投資額は、ESG指数連動の運用を開始後8カ月で1兆5,000億円を突破した。これは当初想定されていた計画の年間1兆円を上回る金額であり、ESG投資に対するGPIFの積極的な姿勢を確認するものだと我々は考える。
  • 企業も事業戦略にESG要素を採り入れる動きを強めている。ESGに取り組む姿勢を明確に打ち出し、ESGに関する情報を積極的に開示する企業が増えると予想される。
  • サステナブル投資が始まったばかりの日本で、最も恩恵を受けるのは、ESGアプローチを確立した、または優れたESGアプローチを備えた企業であろう。よって、我々は高い利益成長と魅力的なバリュエーションを兼ね備えたESGで先行する企業を厳選して推奨する。

我々の見解

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は7月、2017年度(2018年3月期)の業務概況書を開示した。GPIFによる環境・社会・ガバナンス(ESG)投資額は3つのESG指数に連動した運用を開始して以来8カ月で1兆5,000億円を突破した(図表1参照)。これは当初想定されていた計画の年間1兆円を上回る金額であり、ESG投資に対するGPIFの積極的な姿勢を確認するものだと我々は考える。

世界最大の年金基金であるGPIFが日本の運用会社やアセットオーナーに与える影響は大きく、GPIFに追随する動きがみられる公算が大きい。事実、半官半民の共済組合である地方公務員共済組合連合会(運用資産残高23兆円)は、2017年7月のGPIFによるESG投資開始を受けて、2017年度のESG投資を拡大した。さらに日本銀行も今年4月、ESG投資を開始すると発表した。これについては我々の2018年4月18日付レポート「日本株式:日本でもサステナブル投資が本格化へ-日銀がESG投資を開始」に記載した通りである。この日銀の発表は生産性とダイバーシティの改善を目指す日本政府の方針に従い、ESG投資に本格的に取り組む姿勢を明確に打ち出したものだと我々は考えている。




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