USDJPY ドル円の12カ月予想を105円に修正

ドル円の3 カ月予想を110 円、6 カ月予想を107 円、12 カ月予想を105 円(従来予想はそれぞれ107 円、103 円、100 円)に修正する。

17 7 2018

2018年7月17日

Chief Investment Office WM

Teck Leng Tan, CFA, Analyst ; Thomas Flury, Strategist

  • ドル円の3カ月予想を110円、6カ月予想を107円、12カ月予想を105円(従来予想はそれぞれ107円、103円、100円)に修正する。
  • 日本国内の物価上昇が抑えられていることに加えて、世界的に貿易摩擦が拡大していることから、日本銀行が金融政策の正常化を開始する時期が遅れるかもしれない。人民元が弱含んでいることも、円の上昇余地を制限する。
  • 現在のドル円の水準からは、円高方向に進む可能性が高いとの見方を維持する。貿易摩擦がさらに悪化すれば円高に振れそうだ。

円高の上げ幅を縮小する

我々は以下の理由から、ドル円の3カ月予想を110円、6カ月予想を107円、12カ月予想を105円(従来予想はそれぞれ107円、103円、100円)に変更する。第一に、我々は日銀が金融政策を2018年末までに正常化すると見ていたが、貿易摩擦の悪化によりその時期が遅れる可能性があることだ。米中貿易摩擦の進展や、米国が日本車への追加関税導入を正式に決定し日本の輸出に打撃を与える恐れを考慮して、日銀が静観のスタンスを取った方がよいと考える可能性がある。さらに日本国内のインフレの動きも勢いを失っている。よって我々は、日銀の金融政策正常化が従来予想の2018年第4四半期ではなく、2019年第1四半期になる可能性が高まっていると考える。第二に、人民元の上昇が中期的に抑えられていることによって、円が上昇する可能性も抑えられていることだ。国際決済銀行(BIS)の推計によると、円の貿易加重指数で人民元の比重は31%と大きい。このことは、中国が日本にとって最大の貿易相手国であることを反映している。米中貿易摩擦が激化したことを受け、我々は7月11日に米ドル/人民元の予想を引き上げた(3カ月、6カ月、12カ月予想はそれぞれ6.7、6.6、6.5)。今後12カ月では人民元の上昇余地に限りがあることから、日銀もまた対中輸出の競争力維持の観点から、大幅な円高を嫌うとみている。




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