House View Weekly ファーウェイ排除の影響

足元で激化している米中対立の矛先が、中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)とそのサプライチェーンに向いている。米商務省が15日にファーウェイを「エンティティリスト」(米国の輸出規制の対象リスト)に加えたことで、米企業は政府の許可なくファーウェイに技術移転や部品供給を行うことができなくなった。これによりファーウェイに部品や半導体を新たに提供することが事実上不可能となり、関連企業や投資家に大きな影響が及ぶと予想される。

20 5 2019

足元で激化している米中対立の矛先が、中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)とそのサプライチェーンに向いている。米商務省が15日にファーウェイを「エンティティリスト」(米国の輸出規制の対象リスト)に加えたことで、米企業は政府の許可なくファーウェイに技術移転や部品供給を行うことができなくなった。これによりファーウェイに部品や半導体を新たに提供することが事実上不可能となり、関連企業や投資家に大きな影響が及ぶと予想される。

米政府は、ファーウェイを「エンティティリスト」に掲載後150日以内に、この実施計画を取りまとめる。ファーウェイと同様、中国通信機器大手の中興通訊(ZTE)も2016年3月8日に、輸出規制の対象として「エンティティリスト」に掲載された。しかしその後、ZTEが米政府への協力に合意したことから規制対象から除外された。米商務省は20日、一部の既存の契約に限り、輸出規制を3カ月間猶予すると発表した。だが、新規の取引については部品の供給が引き続き規制される。現時点では、今回の輸出規制が永続的なものか、あるいはZTEの場合のように一時的なものになるかは不明だ。だが、永続的であれば、グローバル・サプライチェーンに長期的な影響を及ぼすだろう。

ファーウェイはサプライヤーベースの多様化を図り、子会社を通じて自前で半導体の設計も行っている。それでも、RFやオプティカル・コンポーネント、ネットワーク・プロセッサといった特定の基幹部品については米国のサプライヤーに依存する部分が依然として大きい。先週はファーウェイが当面十分な在庫を確保していると報じられたが、輸出規制が3~6カ月以上続いた場合、同社は窮地に陥るとみられ、一部業務を停止せざるを得ない事態となる可能性もある。



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