House View Weekly 第2四半期の好スタートの維持が重要

グローバル株式は先週も上昇が続き、2009年第3四半期以来最高の四半期となった。好調な景気指標と米中通商交渉の進展の兆しが市場を後押しした。株式市場は相対的にポジティブな景気シナリオを織り込んでおり、さらなる株価上昇にはプラス成長と予想以上の企業業績が必要である。

08 4 2019

今週の要点

1. 景気回復の兆しが株式の押し上げ要因に

グローバル株式は先週2.2%上昇した。好調な景気指標が相次いだことが背景 にある。中国では財新の3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が事前予想の 50.0を大きく上回る50.8に好転した。ユーロ圏では、サービス部門PMIが53.3に 上昇し、引き続き景気拡大領域にある。米国のISM製造業PMIは2年ぶりの低水 準だった2月の54.2から55.3に回復し、新規受注、雇用、生産項目のいずれも上 向いた。とはいえ、世界全体が好調なわけではない。例えば、ドイツの製造業受 注は海外からの受注低迷を受けて2年ぶりの低水準に落ち込んだ。世界の企業 利益も、今年は3%程度の緩やかな伸びにとどまると我々は予想している。

要点:アジアでは回復基調の中国株式を推奨する。グローバルな戦術的資産配 分では、先月下旬にグローバル株式のオーバーウェイトの一部を利益確定した 後、緩やかなリスクオンの姿勢を維持しつつ、反景気循環的なポジションとヘッジ で下振れリスクに備える。

2. 政治の不透明感が成長見通しの重石に

ここ数カ月は政治リスクが景気指標の不振の一因になっている模様だ。米中通 商協議と英国のEU離脱(ブレグジット)をめぐる不透明感を受けて、企業は設備投 資を先送りしている。英国の設備投資は2018年1月‐3月期(第1四半期)は1.9% 増だったものの、第4四半期は3.7%減少した。企業も投資家も、2つの問題の展 開が明確になることを待ち望んでいるが、最終決定は何度も持ち越されてきた。 米中通商協議が進捗しているとの報道やトランプ大統領が「歴史的な」合意の可 能性を示唆しているとはいえ、正式な署名は早くても5月になると関係者は述べ ている。ブレグジットをめぐる不確実性も払しょくされず、メイ首相は離脱期限を4 月12日から6月30日に再延期するようにEUに要請している。2つの問題の行方 が明らかにならない限り、多くの企業が引き続き設備投資計画を延期する可能 性がある。しかも、米中通商協議とブレグジットが不測の事態に陥る可能性も否 定できない。

要点:我々は2019年後半は世界経済に再び弾みがつくと予想している。しかし、 政治リスクはまだ残されている

3. 借り入れにより資産をさらに増やす方法

我々は「Why borrow if you’re already wealthy? (すでに富裕でありながら借り入 れをする理由)」と題した新しいレポートをリリースした。ここでは、資産目標の達 成に借り入れを活用する方法を取り上げている。借り入れのリスクとコストについ てはよく知られているが、利点は見過ごされがちである。レポートでは、借り入れ が高リターンの資産を売却する必要性を回避し、節税効果を生み、リターンを高 め、分散投資を拡大するなど、様々な状況で投資家の資産目標の達成に役立つ ことを説いている。我々は次の3つを基本的な指針としている。1) 借り入れを用 いた分散投資で下落局面でも持ちこたえる。2) 債務期間と運用期間のズレを調 整する。3) 先を見越して債務を管理する。



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