Monthly Letter10月号 カオスの中での投資

高成長率、低インフレ率、低実質金利といった環境において、十分に分散されたポートフォリオは恩恵を受けるだろう。この楽観的見通しに対する主なリスクは、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ、中国の成長鈍化、現在進行中の関税交渉、原油価格の上昇だ。投資家は5つの主要な問いを考察することでボラティリティ(相場変動)の拡大に備えることができる。

20 9 2018

歴史を振り返ると、リーマン・ブラザーズの破綻は、時代の転換点と当時は見ら
れていなかった。リーマン・ブラザーズが破綻した週はグローバル株式市場が
上昇したのだが、そのことを覚えている人はほとんどいない(図表1)。多くの人
々はカオス(混沌とした状況)からの脱却を決定的とする出来事の存在を信じ
たいものだが、市場は決してそんなに甘くないだろう。当時、市場はリーマン・ブ
ラザーズ事件を財政政策、金融政策、各企業の方針が複雑に錯綜する状況に
影響を及ぼすニュースの1つといった程度に捉えていた。今日でも、人々は、リー
マン・ブラザーズ事件に異なった対応を取っていれば、その後の状況は良くも
悪くもなっていたかもしれないと議論している。

我々は謙虚に歴史を振り返ることによって、先行き不透明な混沌とした状況の
中でも投資方針に則って投資を継続していく所存だ。


図表1

グローバル株式はリーマンが破綻した週に上昇

MSCIオール・カントリー・ワールド指数の推移(2008年7月~11月の週間変動率、%)

出所:ブルームバーグ、UBS(2018年9月17日現在)




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