ElectionWatch 米大統領選に向けたポートフォリオの準備

新型コロナの世界的感染拡大、深刻な社会不安、経済活動抑制、公的機関への不信の高まりを背景に、2020年の米大統領選は極めて騒然とした状況下で実施される。本稿は、来る米大統領選挙の投資に関する側面にのみ焦点を当て、2020年11月3日の投票日に向け、できるだけ効果的に投資家が準備を整えることをサポートすることを目的とする。

2020年 7月 06日

新型コロナの世界的感染拡大、深刻な社会不安、経済活動抑制、公的機関への不信の高まりを背景に、2020年の米大統領選は極めて騒然とした状況下で実施される。我々はリスク管理、ポートフォリオ、イベントへの対応をコントロールできる。だがイベントそのものはコントロールできず、結果を予測することもできない。コントロールできない分野ではなく、ある程度コントロールできる分野に注目することは、パフォーマンスの向上につながり、大きな痛手を回避することになるだろう。本稿は、来る米大統領選挙の投資に関する側面にのみ焦点を当て、2020年11月3日の投票日に向け、できるだけ効果的に投資家が準備を整えることをサポートすることを目的とする。

最初に、選挙を前にした現在の経済と市場環境を分析する。現在の不確実性は過去40年の中で最も高いとみられ、投資判断を行う際には、その不確実性を認識し考慮しなければならない。

次に、想定される選挙結果のシナリオが、様々な資産クラスに及ぼす影響についての分析を行う。選挙予想市場では、現時点で50%を超える確率でBlue Wave(民主党圧勝:民主党が大統領選に勝利し、上下両院の過半数を獲得する)が織り込まれている。だが、トランプ氏は選挙運動に熱心で、決戦となる大統領選までの最後の4カ月は熱戦が繰り広げられることになる。従って、その他のシナリオ結果も検討する必要がある。民主党が下院の過半数を維持する可能性は極めて高いが、今秋に大統領の支持率が大幅に改善すれば、共和党が大統領選に勝利し、上下両院の過半数を獲得する可能性も残されている。

最後に、今から11月の間の投資に向けた3段階プロセスを紹介する。大半の投資家は、選挙を前にポートフォリオを大きく変更すべきでないが、選挙結果の想定シナリオに合わせて徐々に調整を始めるには早すぎることはない。最初の段階として、投資家は戦略的資産配分を見直して、選挙を前に十分に準備が整っているか確認すべきである。我々はLiquidity. Longevity. Legacy.*のアプローチが最も有効だと考える。次に我々は選挙までの間にMonthly Letterの中で、戦術的推奨の一つとして、選挙に関する投資のガイダンスを提供する。米大統領選は今のところ、我々の短期の戦術を大きく動かす要素ではないが、徐々に重要な要素になってくるだろう。最後に、共和党と民主党の政策の大きな違いに注目する。選挙によって、特定の産業で勝者と敗者が生まれるだろう。よって、本稿ではトランプ氏またはバイデン氏が勝利するシナリオに分けて、現時点で推奨する投資対象を紹介する。

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