グローバル・リスク・レーダー グローバル・リスク・レーダー:適温相場と4つのリスク

我々は、今後6-12カ月において、グローバル市場に最も影響を及ぼすリスクとなるのは、通商交渉、米国の景気サイクル、米国のクレジット市場、中国経済の4つであると考えている。我の基本シナリオでは、当面、緩やかな成長、抑制されたインフレ率、中央銀行の緩和的な金融政策が続くと予想する。

10 4 2019
  • 我々は、今後6-12カ月において、グローバル市場に最も影響を及ぼすリスクとなるのは、通商交渉、米国の景気サイクル、米国のクレジット市場、中国経済の4つであると考えている。我の基本シナリオでは、当面、緩やかな成長、抑制されたインフレ率、中央銀行の緩和的な金融政策が続くと予想する。
  • 米中通商交渉はここにきて進展の兆しが見られる。一方、米国の成長の下振れリスクは、米国の物価および政策金利の上昇リスクよりも大きくなっているようだ。
  • 本稿では、6-12カ月の戦術的(短期的)投資期間における投資ポートフォリオに対する、様々なリスクシナリオの影響を検証することができる。
  • 我々は、全体としてはリスク資産の緩やかなオーバーウェイトを維持しつつ、下落リスクに対するヘッジも行うよう勧める。

今後6-12カ月の戦術的投資期間で、グローバル市場に最も影響があると考えられる主なリスクシナリオは、通商交渉、米国の景気サイクル、米国のクレジット市場、そして中国経済の安定化の4つであると考える。

上記のリスクシナリオについては、直近で以下のような進展が見られる。

  • 通商については、米国と中国は最終合意に近づいているようだ。だが、その他の保護主義的な脅威は依然として存在している。
  • 米国の景気サイクルについては、米国の成長の下方リスクの方が米国のインフレ率の上昇リスクよりも鮮明化していると我々はみている。従って、米連邦準備理事会(FRB)が想定外の動きに出るリスクはやや低下していると考える。
  • 中国経済については、金融・財政両面の刺激策が着実に効果を発揮する中、今年の第1四半期に景気安定化の兆しが見え始めた。しかし、下振れリスクに大きな変化はないとみている。

我々の基本シナリオでは、当面、緩やかな成長、抑制されたインフレ率、中央銀行の緩和的な金融政策が続くと予想する。こうした状況は、株式市場では「ゴルディロックス(適温)相場」と表現できる。しかしながら、足元の相場動向や景気サイクルが終盤に差し掛かっていることなどから、リスク資産に対しては引き続き慎重な姿勢が必要である。




資産運用のご相談・お問い合わせはUBS銀行へ

UBSウェルス・マネジメントでは、富裕層のお客様の資産管理・運用を総合的にサポートしております。日本においては、2億円相当額以上の金融資産をお預け入れくださる方を対象とさせていただいております。