通貨市場 変動の少ない新興国通貨バスケットに投資

通貨市場ではボラティリティ(変動率)が低下しているが、足元にはリスクと機会の双方が潜在している。そこで、我々は通貨のエクスポージャーを広げ、成長機会、ヘッジ、金利収入、各国固有のトレンドなど、パフォーマンスを牽引する複数の要因に着目して収益機会を捉える。

23 5 2019
  • 通貨市場ではボラティリティ(変動率)が低下しているが、足元にはリスクと機会の双方が潜在している。そこで、我々は通貨のエクスポージャーを広げ、成長機会、ヘッジ、金利収入、各国固有のトレンドなど、パフォーマンスを牽引する複数の要因に着目して収益機会を捉える。
  • 今月は、輸出依存度の高い低金利通貨バスケット(豪ドル、ニュージーランド・ドル、台湾ドル)をアンダーウェイトとし、インド・ルピー、インドネシア・ルピア、南アフリカ・ランドからなる高金利通貨バスケットをオーバーウェイトとする新たなポジションを追加した。このポジションは、金利収入が期待できる一方で、世界的な貿易紛争の影響は少ない。
  • 我々は、コンセンサス予想と同じくユーロ/米ドルは今後上昇すると予想しているが、その根拠を問われることが多い。そこで、本稿では、バリュエーション、ポジション、成長および利回りの格差、そして政治的な先行き不透明感について、よく尋ねられる質問を取り上げる。

通貨市場には、通貨ペアの相場を通常のレンジから逸脱させかねないリスクが多数存在しているにもかかわらず、ボラティリティ(変動率)は現在落ち着いている。通貨市場は、主要中央銀行のハト派姿勢の強まりにより、株価のような激しい変動を免れているようだ。こうした状況を利用するため、我々は戦術的資産配分で様々な通貨ポジションを採用している。まず、各国の情勢から収益機会を捉えるため、スイス・フランに対するユーロのオーバーウェイトとスイス・フランに対するノルウェー・クローネのオーバーウェイト、および、ノルウェー・クローネに対するカナダ・ドルのアンダーウェイトを維持している。また、米ドルに対して豪ドルをアンダーウェイトとし、米中貿易摩擦による影響を軽減すると同時に、オーストラリアの経済成長減速からも収益機会を追求する。また過度な割安水準にある円のオーバーウェイトも継続する。円はリスク回避通貨としても有効であり、さらにまた日本の経済成長からも利益が見出せるだろう。さらに今月は、景気感応度の高い低金利通貨バスケット(豪ドル、ニュージーランド・ドル、台湾ドル)に対する新興国通貨バスケット(インドネシア・ルピア、インド・ルピー、南アフリカ・ランド)のオーバーウェイト・ポジションを追加した。




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