CIO Alert 米国株式、再び急落

米国株式市場は24日、急落した。S&P500種株価指数は3.1%下落し、終値で過去最高値を付けた9月20日からわずか数週間で9.4%値下がりとなり、年初来の上昇分を相殺した。債券相場は上昇し、米10年国債の利回りは6ベーシスポイント(bp)下げて3.11%で取引を終了した。

24 10 2018

米国株式市場は24日、急落した。S&P500種株価指数は3.1%下落し、終値で過去最高値を付けた9月20日からわずか数週間で9.4%値下がりとなり、年初来の上昇分を相殺した。債券相場は上昇し、米10年国債の利回りは6ベーシスポイント(bp)下げて3.11%で取引を終了した。

株価下落が数週間前に始まって以来、市場では米国の金利上昇や世界経済減速、関税による業績圧迫などへの懸念が根強い。同日発表された経済指標の内容も弱く、投資家心理をさらに冷え込ませた。さらに、著名政治家やテレビ支局にパイプ爆弾が送りつけられる事件も起きており、投資家の懸念を強めている。

欧州では企業の景況感の先行指標でもある10月のマークイット購買担当者景気指数(PMI)が予想を下回る結果となった。貿易をめぐる懸念も景気先行きの不透明感を加速しているようだ。米国のマークイットPMIは事前予想を若干上回ったが、9月の新築住宅販売件数が市場の予想を下回り、米国の金利上昇が需要の重石となっているとの懸念が強まった。

全体としては、米国の7-9月期(第3四半期)の企業利益の伸びは堅調と我々は予想している。S&P500種構成企業は、好調な国内経済を背景に増収率は7~8%、増益率も23~24%になると見込んでいる。だが、今年上期の業績発表とは異なり、米企業の中にはすでに、世界経済の一部で見られる景気軟化の影響を受け始めているものもある。特に、欧州や中国の自動車市場、そしてサイクルの短い資本財市場の一部ではその傾向が顕著である。

しかし、米国の国内経済と企業収益の先行指標は引き続き良好であり、我々は米国が間もなく景気後退入りする可能性があるとは考えていない。2019年については、企業利益は、ペースこそ減速するものの、引き続き成長を持続すると予想する。さらに、中国の政策当局も景気刺激に舵を切っており、今後数カ月のうちに効果が現れるだろう。

上記で指摘したリスクを鑑みても、過去1カ月における米国株式の10%近くの下落は行き過ぎだと考える。加えて、米国およびグローバル株式のバリュエーションは、2016年2月以来の水準に低下している。その結果、株式のリスク調整後リターンは以前よりも魅力が増している。よって、我々は、戦術的資産配分においてグローバル株式の小幅のオーバーウェイトを維持する。




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