UBS Perspectives 日本版 2013年 vol.13

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五輪招致レースの展望

最終局面を迎えた五輪招致レース。最後にほほ笑む都市は?

2013年3月、IOC評価委員会による視察が終了し、2020年夏季オリンピック開催都市はいよいよ決定間近に。
東京、マドリード、イスタンブールによる招致レースの行方を追います。

五輪開催を目指す3都市による招致レースが本格化

世界中の国と地域が参加する競技スポーツ最大の祭典、オリンピック。2020年夏季大会の開催地決定をめぐる候補都市の招致レースが、大詰めを迎えています。今大会の開催都市には当初、東京(日本)、マドリード(スペイン)、イスタンブール(トルコ)、ドーハ(カタール)、バグー(アゼルバイジャン)の5都市が名乗りを上げました。その後2012年5月に、IOC(国際オリンピック委員会)がカナダのケベックで理事会を開き、第1次選考を実施。各都市が提出した申請ファイルをもとに、施設面や交通インフラ、国際大会の開催実績などの項目を評価・採点し、東京、マドリード、イスタンブールの3都市が最終選考へ。今年3月にはIOCの評価委員会が4日間の日程で候補地を視察し、各都市が招致に向けたプレゼンテーションを行いました。

IOC評価委に“招致熱”はどれだけ伝わった?

では、各都市の魅力は評価委員の目にどう映ったのでしょうか?まずは1964年以来、56年ぶりの開催を目指す東京。東京は、競技会場の85%を選手村から半径8キロ圏内に配置する「コンパクトな五輪」を掲げるほか、4000億円の開催準備基金があることや、交通インフラの充実など、確実にオリンピックを開催できる能力があることを強調しています。プレゼンテーションでは、政財界やスポーツ界など各分野からトップクラスの人材が参加し、まさに「オールジャパン」で招致を訴えました。視察を終えたクレイグ・リーディー評価委員長は「プレゼンテーションの質が高く、熱意を感じた」と印象を述べています。なお、オリンピックの東京開催による経済波及効果は約2兆9600億円と試算され、新たな経済成長への期待も高まっています。続いて、3度目の招致に挑むマドリード。財政危機が危ぶまれるなか、マドリードは3都市の中で最も予算を節約した開催を目指します。競技に必要な35施設のうち既に28施設が用意されており、サッカー・レアル・マドリードのスタジアムや闘牛場を利用する計画も明らかに。オリンピック開催で、低迷する経済の回復を狙う同国がどんな追い込みを見せるかが注目されます。そして、東京の最大のライバルと目されるのが、5度目の立候補となるイスタンブール。近年の著しい経済発展を追い風に「欧州とアジアをまたぐ五輪」「イスラム圏初の五輪」を掲げて悲願の招致を狙います。IOC調査による開催支持率では同市内で83%と、東京都内の70%やマドリード市内の76%を大きくリード。一方で、急速な経済発展にインフラ整備が追いついておらず、交通面の整備などの課題も挙げられています。今後は、7月3日にIOC本部のあるスイス・ローザンヌで3都市が開催計画に関するプレゼンテーションを行い、9月7日にアルゼンチン・ブエノスアイレスで開かれるIOC総会で開催都市が決定します。最後に笑うのは、果たしてどの都市か。今後の動向からますます目が離せません。
※東京都試算 本稿は、2013年4付月現在のものです。

多くの国際機関や国際競技連盟が拠点を構えるスイス

東京都の招致活動によってメディアなどで目にする機会が増えたIOC。IOC本部はUBSのルーツであるスイスに置かれていますが、その歴史は今から約120年前の1894年にさかのぼります。同年6月23日、パリで開かれたスポーツ競技者連合会議で、“近代オリンピックの父”と称されるピエール・ド・クーベルタン男爵が、近代オリンピックを提唱。これが満場一致で可決され、大会運営を行う機関としてIOCが創設されました。当初、IOC本部はパリ市内にありましたが、第一次世界大戦中の1915年に中立国だったスイスへ移設。以降、現在に至るまでローザンヌに常在することになります。スイスには多くの国際機関や国際競技連盟の本部がありますが、その理由にはスイスの政治的安定性や中立性が大きく関係していると言えるでしょう。UBSも、1912年に設立されたスイスオリンピック委員会のパートナーを長年にわたり務め、同国のスポーツ振興や五輪の普及活動を支援しています。

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