UBS Perspectives 日本版 2013年 vol.13

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ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ 松島音楽祭 2013

スイスのクラシック音楽祭「ルツェルン・フェスティバル」が主導する被災地支援プロジェクト

東日本大震災の発生から2年が経った今も、被災地は復興への道を歩んでいます。復興において最優先されるのは衣食住。芸術や文化は後回しになりがちです。しかし、被災者の方々が生きる活力を取り戻すために芸術・文化は必要不可欠です。〈心の復興〉を支援するために、スイスのルツェルン・フェスティバルは日本三景の一つ宮城県・松島で「ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ 松島 2013」を開催します。UBSはこのプロジェクトに賛同し、ファウンディング・パートナーとしてサポートしています。

スイスから松島へ。被災地に希望を灯す音楽プロジェクト

東日本大震災の被災地に音楽を通して希望を届けるー。この思いを実現するために、ヨーロッパ屈指の国際音楽祭ルツェルン・フェスティバルの芸術総監督ヘフリガー氏自らが先頭に立ち「ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァプロジェクト」を始動させました。このプロジェクトでは被災3県の沿岸のほぼ中心、宮城県松島町で9月27日から10月14日にかけて『ルツェルン・フェスティバルアーク・ノヴァ 松島 2013』を開催。“生きる伝説”クラウディオ・アバドが指揮する世界最高峰のオーケストラ、ルツェルン祝祭管弦楽団によるクラシックプログラムや、若き天才指揮者グスターボ・ドゥダメルの指揮による演奏を予定しています。さらに、会期中にはアーティスティック・ディレクター、坂本龍一氏による子どもたちのための音楽プログラムなど多彩なプログラムが予定されています。

ルツェルン・フェスティバル

アルプスの名峰を臨むスイスの古都ルツェルンで開催され、世界トップクラスのオーケストラ、指揮者、演奏家たちが集う国際音楽祭。春のイースター音楽祭、夏の音楽祭、秋のピアノ音楽祭と年間3つの音楽祭が行われ、毎年約8万人が集まる一大音楽イベントです。

『ルツェルン・フェスティバル 夏 2012』
© LUCERNE FESTIVAL, Peter Fischli

被災地再生の思いを乗せる可動式コンサート・ホール「アーク・ノヴァ」

磯崎新氏によるスケッチ。
オーケストラ公演時には500名を収容できるホールは現代音楽、ダンス、展示会まで様々なプログラムに対応できるよう設計されている

演奏が行われる空気膜構造の可動式コンサート・ホールは、アーク・ノヴァ(新しい方舟)と名付けられ、被災地再生のシンボルになるよう願いが込められています。このプロジェクトの趣旨に賛同し、設計を手掛けたのは世界を舞台に活躍する建築家磯崎新氏と、英国の彫刻家アニッシュ・カプーア氏。コンサート・ホールは空気を入れると風船のように膨らみ、その内部に舞台や音響装置、客席を設置するユニークなもので、音響反射板や座席の素材には、津波被害と地盤沈下で伐採された国宝瑞巌寺の杉を活用しています。また、設営・撤収を短時間で行えるので各地を巡回することが可能です。「ルツェルン・フェスティバルアーク・ノヴァ」が地域活性や国際交流の糸口となり、新しい地域社会づくりの礎となるよう、UBSはルツェルン・フェスティバルの思いを後押ししていきます。

「個人が、企業が、できることをやる」

「ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ」アーティスティック・ディレクター、坂本龍一氏が復興支援に抱く思い

東日本大震災直後から「kizunaworld.org」の運営や「こどもの音楽再生基金」の立ち上げ、「Peace On Earth」への参加など多彩なかたちで継続的に震災復興にかかわってきた坂本龍一氏。今回、「ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ」への参加の経緯から、企業の被災地へのかかわり方まで一問一答形式で答えていただきました。

坂本龍一(さかもと りゅういち)

1952年東京都生まれ。
78年に「千のナイフ」でソロデビューし、同年にYMOを結成。解散後も音楽・映画・出版・広告などメディアを越えて活動。
84年には自ら出演し、音楽も担当した『戦場のメリークリスマス』で英国アカデミー賞ほかを、
映画『ラストエンペラー』の音楽でアカデミー賞、グラミー賞ほかを受賞した。
また、環境・平和問題に高い関心を持ち、自然エネルギー利用促進を提唱するなど活動は多岐にわたる。

松島を含む東北という地域や人々について、震災前にはどのようなかかわりや印象、記憶をお持ちでしたか?

私は日本の縄文文化に興味があり、東北が縄文文化の中心の一つでしたので、遺跡を何度か訪問しています。また、北海道の先住民族であるアイヌ民族は、日本国成立以前は関東から東北にかけても住んでいたと言われています。今でもアイヌ語による地名がたくさん残っているので、大きな関心をもっています。書籍では日本の代表的な民俗学者である柳田国男が採集した『遠野物語』や、岩手県出身の近代日本の重要なライターである宮沢賢治の著作なども愛読しています。岡本太郎が再発見した東北の伝統的な踊りや民俗音楽、土着信仰などにも興味がつきません。

「ルツェルン・フェスティバルアーク・ノヴァ」には、どのような思いから参加を決められたのでしょうか?

歴史と権威に輝くルツェルン・フェスティバルの方々が、遠い日本で起きた災害をこんなにもおもんばかってくれていることに感動し、感謝しています。協力を依頼された時、自分にできることをやるのは当然の義務だと感じました。マエストロ・アバド、マエストロ・ドゥダメルが無償で東北にやって来るということが、どれほど大変なことか。私も自分の家族をサポートするような気持ちで、できることをやろうと。

アーティスティック・ディレクターのお立場からプロジェクトのコンセプトやテーマをお聞かせください。

被災地の方々に、世界のトップレベルの音楽を間近で味わってもらうこと。そしてそのような演奏家と人間的なつながりを持ってもらうことです。演出やプログラムでは、記念のモニュメントとして被災した楽器を使ったインスタレーションの制作や、大友良英さんの指揮による「オーケストラフクシマ」の松島版を行おうと思っています。これは楽器ができない方でも気軽に参加できるので、楽しい時間を過ごせるのではないでしょうか。また、「こども音楽プログラム」では子供たちのオーケストラと共演したいと思っています。つながりという点では、私自身、参加アーティストの方々とこの機会に親交が始まればうれしいです。

「ルツェルン・フェスティバルアーク・ノヴァ」のファウンディング・パートナーであるUBSは、支援金に拠出など企業としての活動に加え、多くの社員がNGO・NPOパートナーと共に地域再生のためのボランティア活動を継続的に行い、様々なかたちで被災地を支援してきました。企業の支援のあり方についてどのようにお考えですか?

個人もNPOも行政もそれぞれの立場で、それぞれができることをやるのが、社会を構成するものの義務であり、希望でもあります。もちろん企業はそういう役割を果たすべきですし、どのような社会的責務を果たしているかが、企業の評価を大きく左右するものだと思います。

読者のなかには、個人的に被災地支援を行っていらっしゃる方も多数おられると思いますが、読者の皆様へのメッセージをお願いします。

一つの企業が国境を越えてこのような支援を行うことは、その企業と取引する顧客にとっても大きな誇りであり、より親近感が増すことでしょう。企業がこうした責務を果たすように、多くの方が個人としても被災地へのサポートを続ける必要があると思います。

UBSの被災地支援の取り組み

UBSは日本に根ざす企業として、震災発生直後から被災地の復旧・復興に向けた活動を支援してきました。2011年から5カ年計画をたて、変化するニーズや環境に細やかに対応しながら、被災者の方々が自立した生活を取り戻し、被災地の経済の再活性化と持続可能な地域社会づくりにつながるよう、非営利団体、自治体等と連携し、支援を継続していきます。

被災地支援、社員ボランティア活動の一例

・ 被災地支援NGO・NPO団体の事務バックアップ
・ 都内で避難生活をおくる子ども達への学習支援
・ 被災した学校や保育所の運動会運営や施設修繕
・ カキ養殖・漁業従事者の生活再建支援
・ カキ養殖・漁業従事女性グループのためのワインセミナー

・ 気仙沼中学校の東京への修学旅行時のUBSオフィスツアー
・ 被災地支援のためのファンドレイジング
・ 地域再活性化のためのコンサルティング、サポート
・ 地域コミュニティ再生のためのリーダーシップ養成、コーディネーター育成支援

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