UBS Perspectives 日本版 2013年 vol.13

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新興国株式は循環的な回復局面へ

新興国経済の成長速度が新興国株式市場にとって追い風に

新興国の経済成長は続く

今後数年間、新興国の経済は先進国をしのぐスピードで成長し、新興国株式にとって追い風となるだろう。IMFは、新興国の国内総生産(GDP)の実質成長率が2012年の5.1%から2013年に5.3%に上昇すると予想している。先進国との成長率の差も、2012年の3.9%から2013年には4.1%へと拡大する見込みだ。米国、ユーロ圏、日本の金融政策も新興国経済の成長を後押ししている。主要国の低金利政策は、対主要国通貨における新興国通貨の幅広い上昇要因となり、米ドル建ての新興国株式のリターン上昇にもつながる。

年初からの株価低迷は一時的

一方で、成長に対する不透明感から新興国株式の変動率は短期的に高まっており、2013年1月から3月中旬までのリターンは先進国株式を大幅に下回った(図3)。MSCI新興国株式指数で大きな比重を占める中国、韓国、南アフリカ、そしてインドの4市場の不振がパフォーマンスの足かせとなったからだ。株式投資家がさまざまな懸念を抱くのは当然ではあるが、株価低迷の理由は国によって異なり、少なくとも経済成長率の不足が要因ではない。新興国のGDP実質成長率は、2013年と2014年のいずれも5%を超えると予想されている。

新興国株価変動の3つのファクター

今後数ヵ月間は、次の3つの株価変動要因に注目したい。第一は、世界的な景気回復による恩恵が、世界の景気循環の影響を受けやすい一部の新興市場(ロシア、韓国、ブラジル)にとって好材料となること。第二に、中国やブラジルの景気回復シナリオに対し、市場の注目度が高まること。そして第三に、これまで好調だった市場から、ロシアやブラジルなど投資家にさほど保有されていないか、回避されてきた市場への循環的な乗り換えである。

新興国株式は割安な水準で推移

2013年1月から3月中旬までのMSCI新興国株式指数(米ドルベース)のパフォーマンスは-0.4%と、先進国株式(MSCI世界株式指数)の8.1%を大きく下回った。これは、2012年の新興国株式のリターン18.6%、先進諸国の16.5%に比べ対照的である。しかし、新興国株式の成長見通しは徐々に改善していくと見られ、我々は中期の投資期間をもつ投資家がその恩恵を受けると判断している。また、今後6ヵ月間、MSCI新興国株式指数の実績株価収益率(PER)は12倍前後で推移すると予想される。これは先進国株式市場の値より低く、加えて新興国株式指数の過去10年平均値を下回っている(図4)。当面の間、新興国株式は割安な水準で推移するだろう。

本稿は、CIO WM Researchによるレポートを翻訳・編集したものです。

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