UBS Perspectives 日本版 2013年 vol.13

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成長を続ける天然ガス関連ビジネス

将来のエネルギーミックスの「勝ち組」

進まぬ再生可能エネルギーへの転換

エネルギー需要が世界中で増え続けている一方で、供給については、原子力発電の「ルネッサンス」は起きそうになく、再生可能エネルギー(太陽光と風力)はまだ不経済である上に、電力生産においても日照時間や風量の不確実性という大きな欠点を抱えている。今後も再生可能エネルギーの成長は補助金や電力価格の大幅な上昇といった要因に依存し続けるだろう。我々は、今なお世界の電力のおよそ70%を生み出している化石燃料が当面、主なエネルギー源であり続けると考えている(図1)。

天然ガスのシェア拡大が世界的トレンドに

化石燃料のエネルギーミックス、すなわち石油、石炭と天然ガスの構成比は変化してきたが、なかでも、天然ガスの占める割合が過去数十年で驚くほど拡大した。環境面での優位性をはじめ、ベース運用(最低限必要な電力を24時間供給する発電設備)用途にも適し、コストが魅力的である点が需要増加の要因に挙げられる。天然ガスは、石油や石炭に比べて環境に対する負荷が低く、とりわけ二酸化炭素排出量は石炭のおよそ半分である。さらに、熱効率が高く、発電所の建設期間が短く、建設費が抑えられる。こうした利点からも、天然ガスのシェアは世界的に一層拡大するだろう。

天然ガスのバリューチェーンに関連する投資機会

天然ガスのバリューチェーン(価値連鎖)全体(図2)に、魅力的な投資機会が多く見いだせる。以下に紹介する分野を含む幅広い産業セクターが、天然ガス関連ビジネスの成長の恩恵を受けるはずだ。

■マスター・リミテッド・パートナーシップ(MLP)

MLPは、主に米国の天然ガス・パイプラインや処理設備などのエネルギーインフラストラクチャーの運営等を行う共同投資事業形態の一つであり、安定的で魅力的なリターンを提供する特別な資産クラスと位置付けられる。

■天然ガスの生産と関連サービス

天然ガス生産者については、複数年契約で国際的な天然ガスの開発や生産に携わる企業を選好する。すでに調印された長期契約の動向を見ると、天然ガス価格は力強い上昇を示している。また、天然ガス関連サービスも好調だ。

■資本財セクター:エンジニアリングと建設および電力設備

米国でのシェールガス(頁岩層から採取される天然ガス)革命と天然ガスの世界的な消費拡大傾向は、資本財セクターおよび幅広いサブセクターに極めて大きな影響を及ぼしてきた。今後も数年間かけて莫大な設備投資が予想されており、特にエンジニアリングと建設サービスや設備/装置を提供する企業がその恩恵を受けるだろう。

■インフラストラクチャー

ここ数年のシェールガス供給量の増加と、液化天然ガス(LNG)の取引およびインフラ設備の拡大は、世界の天然ガス市場に大きな変革をもたらした。天然ガスの需要増と世界のエネルギーミックスにおける市場シェアの伸長は長期的な傾向であり、公益事業/インフラストラクチャー関連企業もその恩恵が期待できるだろう。

本稿は、CIO WM Researchによるレポートを翻訳・編集したものです。

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