UBS Perspectives 日本版 2012年 冬号 vol.10

バックナンバーはこちら

最新号はこちら

ご注意事項

"格差解消への道"

The 9th UBS Global Philanthropy Forum

2011年12月1日〜2日、スイス・サンモリッツにおいて開催された「第9回 UBSグローバル・フィランソロピー・フォーラム」。世界30カ国以上から集った超富裕層と慈善活動家たちが、フィランソロピーの未来を見つめ、活発に議論を交わした。

基調講演を行った南アフリカ共和国元大統領・ノーベル平和賞受賞者のF.W.デクラーク氏

フィランソロピーの意志をつなぐ場

世界中で起きている社会問題を知り、共有し合うことで取り組みの輪を広げていく。「フィランソロピーを通じて社会をより良くしたい」という意志を同じくする、各国の慈善活動家や超富裕層たちが一堂に介し、「第9回UBSグローバル・フィランソロピー・フォーラム」が開催された。フォーラムのテーマは"The Wealth Gap Challenge-格差解消への道"。冒頭の基調講演で、スウェーデンの医科大学カロリンスカ研究所の国際保健学教授ハンス・ロスリング氏はこう述べている。「世界人口は2100年におよそ100億人に達すると予測されます。少子高齢化が進み、途上国を中心に多くの子どもたちが貧困に陥るでしょう」。ロスリング氏が語るように、世界では毎年8,000万人ペースで人口が増加する一方で、貧富格差も深刻化している。フォーラムではこの貧富格差問題に焦点を当て、そこから生じる社会福祉問題や教育問題、公衆衛生問題などに対し、慈善活動家たちが各自の分野で取り組む活動内容のプレゼンテーションやディスカッションを行った。

フォーラムで取り上げられたテーマの一例

・「女性に対する暴力根絶」
・「子どもたちの貧困対策」
・「インドの子どもたちへの識字教育」
・「マラリア撲滅活動」
・「アジアの水と衛生状況の改善」
・「アフリカ人女性のための乳がん検査」
・「地雷探知を目的としたラットの訓練」

国境や分野を超えた慈善活動のあり方

フォーラムでは、世界中で慈善活動に取り組む著名人たちが登壇し、基調講演を行った。国連の生物多様性親善大使で俳優のエドワード・ノートン氏は、ケニア訪問時にマサイ族と出会ったことがフィランソロピーを始めるきっかけになったという。「多くの先進国は、発展途上国の資源に依存しながら成長を遂げてきました。結果、発展途上国では環境汚染が進み、資源が枯渇しています。従来のように枯渇をくい止めるための環境保全ではなく、もっと持続可能なアクションが必要です」。続いて、南アフリカ共和国元大統領・ノーベル平和賞受賞者のF.W.デクラーク氏は、南アフリカにおける貧富格差について講演。アパルトヘイト撤廃から20年近く経つ今も、根強く残る格差の是正を訴えた。また、モデルで慈善団体「エブリー・マザー・カウンツ」創立者のクリスティー・ターリントン氏は、出産時に合併症を起こした経験から世界の妊産婦死亡の現状に着目したと語る。スピーチでは、自身が各国で取り組む母子保健のための活動を紹介した。教授、俳優、政治家、モデル…。分野や国境を超えた慈善活動家が発するメッセージは、参加者に大きなインスピレーションを与えた。

"遠くへ行くなら一緒に行こう。"

フィランソロピーに対する意欲と専門性を持つ仲間が、世界にこんなにも多くいる。参加者一人ひとりが、強い結束感を抱きながら多彩なテーマに向き合った今回のフォーラム。閉会の辞ではUBS会長カスパー・フィリガーがこう締めくくった。「政府や企業のみならず、個人がフィランソロピーに参加することで、より長期的かつ持続可能な道が開けます」。一つひとつの取り組みは小さなものかも知れない。しかし、真の意味で社会全体をより良くするために、一人でも多くの力が必要であるということ。それは、あるスピーカーがフォーラムで引用したアフリカの格言に集約されている。"If you want to go quickly, go alone. If you want to go far, go together〈早く行くなら一人で、遠くへ行くなら一緒に行こう〉"。

アジア太平洋地域(APAC)におけるUBSのコミットメント

経済成長の陰で広がる貧富格差はアジアも例外ではない。APACでは、約10億人が1日1.25ドル未満での生活を強いられている。UBSは、2年前に"Values Based Investing"チームを発足。投資を通じて貧困や環境問題の解決を図る"Impact Investing"の推進など、地域社会をより良くしたいと願う富裕層のニーズに応える取り組みを行っている。また、未曽有の東日本大震災を経験した日本においてもフィランソロピーの役割は一層重要になると考えられる。2011年6月には、所得税額控除を盛り込んだ新寄付税制が導入されるなど、支援活動を行うNPO等を支える法整備も進んでいる。UBSは今後もAPACで慈善活動を行う富裕層への情報提供や支援を通じ、同地域の発展にコミットしていく。

*UBSはお客様に対し、積極的にフィランソロピー活動の勧誘、マーケティングは行いません。
フィランソロピー活動に関連してお客様が何らかの不利益を被る場合に、UBSはその責任を負うものではありません。

資産運用のご相談、お問い合わせは、UBSウェルス・マネジメントへ

電話でのお問い合わせ
フリーダイヤル:0120-073-533(東京) 0120-520-887(大阪) 0120-667-581(名古屋)
UBSウェルス・マネジメントのオフィス所在地
お問い合わせページ

ページの先頭へ